元本確保型投資信託、損失限定型投資信託について

守る投資 投資信託

どんなモノがあるの?

ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド

ご参考

りそなアセット みつぼしフライト 

リスクコントロール型のファンド。
強気相場の時には株式や不動産(REIT)への投資比率を高め、弱気相場の時には債券やキャッシュ比率を高める。
ウリは「確保ライン」を下回った際にはりそな銀行が保証してくれるので、それ以上は損をしないという点。
設定日時点での確保ラインは9500円、基準価額が10500円を上回れば確保ラインが10000円に上がる仕組み。
買付手数料もゼロという( ^ω^)・・・(どこで儲けてるんだこのファンド)と思うようなファンド。

アムンディ・ジャパン SMBC・アムンディ プロテクト&スイッチファンド(あんしんスイッチ)

このファンドも「みつぼしフライト」と同様にプロテクトラインが定められている。
そのプロテクトラインを下回った際には保証会社が担保してくれる。
このファンドではクレディ・アグリコル・エス・エーという保証会社が採用されている。
運用も同じように強気or弱気相場の判断を運用会社が行いリスクをコントロールする。

果たして今の相場をどう判断しているのだろうか?
そこは運用会社なので「プロに任せろ」といったところであろうか。

ストップライン付き野村ワールドボンド・ファンド

こちらはストップラインを9500円におき、ボンド(債券)で運用するという商品。
以下、説明略
というくらいどのファンドも似たり寄ったりだ。

なぜ損失限定型、元本確保型ファンドが増えたのだろう?

ひとえに「長引く低金利」が要因であろう。

低金利は一見個人投資家にとってはメリットに見えるかもしれないが、リスク資産を取らない日本国民にとってその恩恵を受けられている人は少ない。
金利の知識もなく住宅ローンを変動金利で 組んでいるであろう人が増えた今では、容易に金利も上げられないという日銀のジレンマも想像できる。

また、これまで日本の証券投資は証券会社の手数料稼ぎに使われていた(という印象)面が強い。「増える」 と言われるものへの抵抗感が増し、増えるものよりも「減らない」ものへのニーズが高まってきたのだろう。

評価評判は?

大前提として、リターンにリスクは付き物だということを忘れてはならない

リスクを抑えた運用を行うもので大きなリターンは得られないが、長引く低金利に資産の置き場を探している個人金融資産にとってはちょうどいいのかもしれない。
ゴールドマン社債ファンドであれば運用期間が固定10年という「時間」、りそなやアムンディであれば設定当初の「確保ラインが元本以下」であることを考えれば そこまで大きなメリットを感じない

これらの投信がそれぞれ数百、数千億円を集める現状に驚きだ。それほど個人の金融資産は行き場をなくしている、とも捉えられる。

まとめ(所感)

各運用会社が仕組みを工夫し様々な投資信託を生み出している。
上記3つの投資信託は市況に合わせてリスクコントロールしながら投資配分比率を柔軟に変えながら運用する、というものだ。

しかし、考えてみてほしい。
いま、今日現在の「経済・市場見通し」は強気なのか?弱気なのか?
先行きを示す経済先行指数は軒並み弱いが、金融政策による期待値で駆け上がる相場。
このような矛盾、不透明感の大きなマーケットの中、リスクコントロールが簡単にできるならその運用者は専業トレーダーになっているだろう。

私なら損失限定型の投資信託へは投資しない

なぜなら同様のリスクコントロールは「自分で」「割と容易に」「安価で」運用ができるためだ。

550万円をリスクコントロールしながら自己運用する場合

社債と株式を組み合わせた運用を行う。(なお、簡素化するため税金は無視している。)

直近のソフトバンクグループ社債は年率1.64%の利回りで発行されている。

500万円分の社債を買うと6年後の満期までに得られる利子は約50万円。つまり、500万円の社債は6年後に550万円の価値を持つものだ。
あとは50万円をハイリスクな株などで運用すればそのプラスアルファを享受できる。
例え50万円で買った株が紙切れになろうと、ソフトバンク社債を持ち続ければ6年後には元本確保だ。
これを投資信託の仕組みでやっているだけの話である。

これらの損失限定型投資信託の(目に見えない)手数料は恐ろしく高いので、購入の際には十分検討していただきたい。買付手数料が0でも年間に払う信託報酬、保証料込みで年率1.5%程度取られている点に注意。

新発債券は買付手数料は0であり、株式の買付手数料も限りなく0に近い。
さらに株価が上がれば投資信託以上に大きな利益を狙えるし、ソフトバンクの社債は個人への人気が高いので額面価格以上で売却できたりもする。

このような運用を個人で行う際には徹底したコスト管理が大切である。
対面証券の営業マンによるアドバイスも時として大切だが、自分でリスクコントロールを行えるような方は徹底したコスト管理を意識すべきだろう。
迷ったらここがいいと思う。

ちなみに以前、このような損失限定モノが流行ったのはリーマンショック直前らしい。