資産運用

皆さんこんにちは。

ここでは、資産運用をこれから始めようとする方に向けて
心得ておくべき投資の心構えや特徴、投資の始め方について述べていきます。

「お金は時として命よりも重い」

金融業に携わって数年の私ですが、そう感じる場面が多くあります。

投資を行う動機は人それぞれですが、投資の真理はいつも1つです。

釈迦に説法かもしれませんが、
投資を行うにはゴール設定をすることが大切です。

身近な例でいえば、老後資産3000万円でしょうか。
3000万円÷(定年退職するまでの期間)で毎年いくら貯める必要があるか容易に概算できます。

“複利” “積み立て” “分散投資” あらゆる手段を用いて資産設計のゴールを目指しましょう!

このページでは数多くある資産運用の方法
それぞれの特徴について順に見ていきましょう。

預貯金による資産運用の特徴・始め方

預貯金の特徴

  • 元本割れしない
  • 金利がつく
  • インフレに弱い

元本割れしないというのが預貯金の最大のメリットですね。

世の中が正常にインフレ(物価増)し、企業業績、国民の所得が増加していれば預貯金に付される金利も適正に上がっていきます。

日本では、低インフレ・定収入・支出増(税率アップ)が続いているので、預貯金にお金を保管していると知らない間にお金としての価値を毀損している、ということになりかねません。

預貯金の始め方

銀行・郵便局に口座を開くことで預貯金を始められます。

銀行に預けることを預金、郵便局に預けることを貯金といいます。

ちょきんぎょ


最近はマネーロンダリングに対して厳しく取り締まっているので、口座開設の審査が厳しくなっているようです。

会社か自宅の最寄の支店以外の店舗で口座を開くには相応の理由が必要です。

預貯金はいつでも引き出せるという流動性が高いというメリットがあります。
大事な自己資産をしっかり守ることも考えながら“攻め”と“守り”のバランスをとっていきましょう。

株式投資の特徴・始め方

株式投資の特徴

  • ボラティリティ(価格の変動性)が結構高い
  • 結構現金化が簡単(流動性が高い)
  • 自己資金が少なくても買える銘柄がある
  • 専門知識が必要になる

株式は基本的に100株単位で購入できます。

1株=1000円の銘柄だと最低投資金額は10万円です。
現在は単元未満株といって100株未満、1株から買える証券会社のサービスもあります。

保有している株式を現金化したい場合は、最短3日で可能です。

株式と一言でいっても、上場投資信託(ETF)や上場不動産投資信託(REIT)などもありますので、詳しくは下記のページをご参照ください。
ETF投資のすゝめ
REIT投資のすゝめ

株式市場全体の話をしておくと、
資本主義経済がこのまま拡大し、人口が増加し、安定的に技術革新が起き続けるのであれば株式は堅調に右肩成長を続けていくでしょう。

株価が上がる下がるという予想は、基本的にはその企業の業績が上がるか下がるかのどちらにBetするか、ということです。

サラリーマンに向けた株式投資はこちら

株式投資の運用にはそれなりの専門知識が必要になります。

将来的の資産を投資で増やしたいと考える方には、書店にて専門書を購入することをお勧めします。

私が証券マン時代に愛読していた書籍をご紹介しておきます。

株式投資を始める手順

株式は証券会社でしか買えません。(投資信託は証券会社のほかに銀行などでも購入できます)

そのため証券会社に口座を開く必要があります。

証券口座に振り込んでいるお金を使って、株の売買を行っていくことになります。

日本には多くの証券会社があるので、タイプ別にお勧め証券会社をご紹介します。

証券会社の営業員から提案を受けながら株式を勉強したい方は、大手対面証券会社をお勧めします。
【 野村證券、大和証券、SMBC日興証券など】

とにかく手数料の安さにこだわりたい方は、非対面型ネット証券をお勧めします。
【 松井証券、マネックス証券、楽天証券、SBI証券など 】

尖った銘柄で大手にはないサービス・提案を受けたい方は、地場証券・中小対面証券をお勧めします。
【 内藤証券、岩井コスモ証券など 】
ベトナム株や中国株などを積極的に提案してくれます笑

債券投資の特徴・始め方

債券での資産運用の特徴

  • 発行会社が潰れない限り元本保証
  • 外国債の場合、為替相場の影響を受ける
  • 債券の格付けが存在する

債券は、企業や国・地方団体などが発行します。
色々な種類がありますが、基本的には満期までの期間、利率が定まっています
債券投資について詳しくはこちらにまとめております。

私は投資初心者の方には、債券投資から行うように勧めています。

債券を使った個人向け元本確保型運用戦略はこちら

債券には格付けが存在します

第三者機関である格付会社がつけた格付結果を元に、債券の”信用度”を図ることができます。
格付はあくまでも目安のものであり、絶対的な尺度では無いため、格付会社によって同じ債券でも評価の異なる場合があります。

格付は、その債券の信用度を
【《高い》 ←AAA, AA, A, BBB, BB… CC, C →《低い》】で表しています。(格付け会社によって表記は違います)

一般手金は格付け信用度が高いもの、満期までの期間が短いものほど利回りは低くなります。
反対に、信用度の低い債券の方が、リスクのある反面、相対的に利回りが大きくなる傾向があります。

ランクがBBB以上の格付けを「投資適格」、BB以下を「投機的」「ジャンク債」「ハイイールド債」と言います

ちなみに日本国債の格付けはシングルAです。

債券投資の始め方

債券を買うにも証券会社に口座を開設しなければいけません。

債券購入の場合は、基本的に手数料はかからないので、買い付けできる債券が多い大手証券会社をお勧めします。

大手証券会社で、1億円くらいお金を入れていれば、個人用に債券を組成してくれることもあります。仕組債といいます。
債券や金利は奥が深い世界です。

外貨投資の特徴・始め方

外貨投資の特徴

  • 為替リスクがある
  • 手数料の支払いに為替手数料が加わる
  • 高いレバレッジをかけることで

外貨投資には為替リスクがつきものです。

例えば1ドル100円の時にアメリカ株に投資したとします。
半年後、アメリカ株が20%上昇していました。為替は1ドル80円になっていました。 結果、利益は±0です。
半年後、アメリカ株が20%上昇しており、為替が1ドル120円になっていた場合の
利益は+40%です。

外貨建ての投資は振れ幅(リスク)が大きくなります

個人投資家が外貨建て投資を行うには様々な方法があります。

  • 外貨預金
  • 外国債券
  • 外国株式
  • 外貨建て保険
  • FX(証拠金取引)

それぞれの特徴やお勧め投資方法をまとめた記事があるので、ご参考ください。
外貨建て投資について
レバレッジについて

外貨投資の始め方の手順

外貨投資は購入・契約を行う商品によって金融機関が異なりますので、以下をご参照ください。

外貨預金 ⇒ 銀行
外国債券 ⇒ 証券会社
外国株式 ⇒ 証券会社
外貨建て保険 ⇒ 保険会社、銀行、証券会社
FX(証拠金取引)⇒ FX会社

不動産投資の特徴・始め方

不動産投資の特徴

  • 銀行からの借り入れを利用して、自己資金以上の投資活動を行える
  • 節税対策に利用できる
  • 収入を増やすことで、さらなる融資が望める

不動産への投資をおおまかにまとめると

  1. 自分が銀行からお金を借りて、不動産を買いリターンを得る
  2. 不動産投資のプロにお任せする
  3. 自宅を投資資産として考える

この3パターンではないでしょうか。

銀行からの借り入れを利用して行う投資になるので、リスクは相対的に高めです。
不動産投資においては当たり前のことであり、新ためて特徴とすると違和感があるかもしれませんが、 銀行からの借り入れを行えるというのは、他の投資手法にはない、不動産投資の特徴になります。

自己資金がほとんどない状態でも投資が行えるというのが不動産投資の特徴となります。

現物の不動産を購入する不動産投資なら節税対策に利用できます。
購入した不動産がリターンをあげ、収入が増えていけば、その不動産を担保に新たな借り入れをすることも可能になります。
雪だるま式に大きくした土地転がし成金も日本には沢山います。

不動産のプロに任せるためにはREITや小口不動産証券への投資があります

不動産投資への方法は以下にまとめていますので、是非ご覧ください。

不動産投資を始める前に自分がどのような不動産投資をするべきかをよーーーく考えてみてください。

私は、REITなどよりも自分の信用力を使ってお金を借り、レバレッジをかけた不動産投資がしたいため、数多くの不動産営業マンと会い情報収集を行いました。

多くのプロと話すことが何よりも大切です。
なぜなら不動産投資は金額が大きいため小さな失敗ができないからです。

不動産投資の相談ならここ

投資信託の特徴・始め方

投資信託の特徴

  • 実質的には分散投資を行っていることと同じ
  • 小額からスタートできる

投資信託は、預けたプロの投資家が金融市場で投資活動を行うための資金を提供していることになります。従って、プロの投資家が、数億円,数十億円を運用しているものと全く同じポートフォリオで投資ができている状態になります。

例えば、資金が50万円しかない場合、1口1,000万円の株式に投資することはできませんし、10万円分の株式を100社分持つこともできません。しかし、投資ファンドを経由することで個人では手の届かないような銘柄を組み込んだ投資や、個人では保有し得ない数の株式を組み込んだ投資活動を行っている状態と同じことが可能になります。

また、分散投資を行うということは、それだけ多くの金融商品(株式、債券など)を検討しなければならず、投資活動に多くの時間を割くことができなければ、そもそも購入を検討することもできません。

株式投資の基本でもある一方、資金面・時間的制約によりなかなか実践が難しい分散投資が実質的に簡単に行える点が、投資信託の特徴でもあり、利点となります。

一般に、「投資信託」は1口あたりの金額が小さく、誰でも簡単に始めることができます。 最低金額が、1万円というものもあるので、投資に興味がある人が「まずは投資信託」となるケースも多いです。

例えば、株式投資の場合、自分の購入したい銘柄の最低購入金額が、10万円だった場合、10万円なければその株式を購入することができません。 しかし、投資信託は、複数の人から資金を調達し、まとめて株・債券等を購入するため、1人あたりの負担額は、市場の最低購入金額よりも小さくすることができます。

少ない資金でも、投資信託の裏に潜む様々な金融商品を購入できるという特徴があります。

投資信託の始め方

証券会社を検討する

まずは、どの証券会社を通じて、投資信託を購入するかを検討します。 手数料が少々高いがサービスが充実している「店舗型」、手数料が安く手軽に始めることができる「ネット証券」など 様々なタイプのものが存在するので、自分自身にあったものを選択しましょう。

証券会社に口座を開く

証券会社が決まったら、実際に口座を開設しましょう。 証券会社に、口座を開かなければ、投資信託は購入できません。 一般の銀行に普通預金の口座を開くことと大きな差はありませんが、 各証券会社の手続きに則って口座を開設しましょう。

購入する投資信託を検討する

証券会社に口座を開設したら、いよいよ投資信託を購入できるようになります。 投資信託は、その数・種類ともに非常に多岐に渡ります。 その商品の過去の運用実績や評判だけでなく、その商品の戦略や、今後の経済情勢、政治、金融情勢等々を検討し、 これからきちんと結果のでそうな商品を検討しましょう。

投資信託を購入する

実際に、購入する投資信託が検討できたら、購入に移りましょう。 投資信託は複数持つことができます。ある程度資金のある場合、1つの投資信託に全ての運用資金を投入するのではなく、 複数の投資信託にばらけさせてみるというのも手かもしれません。 ご自身の資金の状況をみて、必要だと思える投資信託を購入しましょう。