皆さんこんにちは。
最近ブログを書き始め色々な方のブログを覗くようになりました。
その中ではもちろん、「ん?それ合ってる?」と思うような内容もあります。
証券業界にいると断定的な表現に対して過敏に反応してしまうようになります。
ただ、ブログでは自己発信ですので主観百パーセントでいこうと思います。
今回お伝えしたい内容は、ズバリ銀行は斜陽産業なのか、ということ。
私が拝見したブログの中で銀行業は斜陽産業である、と言い切っている方がいらっしゃいました。
決してそれを否定したいわけではなく、私個人的な主張を述べさせて頂ければと思います。
まず、銀行はどのようにして利益を出しているのかをおさらいします。
簡単に言うと、
個人(家計)からお金を預かりわずかな利子を付ける。
法人(企業)にお金を貸し付けけっこうな利子を回収する。
【 個人に渡す利子<法人から回収する利子 】
になるため銀行は収益を得ます。
しかし、日本は超低金利国家。
利息を回収するだけでは大きな利益を得られないため、銀行窓口では(何も知識のない老人に対して窓口の人自身もよくわかっていない)投資信託を売りつけたり、保険を契約してもらったり、または投資用不動産販売会社と手を組み高金利ローンを組み立てたりするわけですね。
同じ銀行でも規模の差がここで出てきます。
・メガバンク+ゆうちょ
・中堅銀行/都市銀行
・地方銀行/信用金庫
など色々ありますが、結論から申します。
メガバンクは総合職であれば就職する価値は十分にあります。
世界はこれから金利の上がる時代を迎えます。
アメリカでは力強い経済指標に対し適正な利上げを行っております。
EUもついにテーパリング、利上げに向かっております。
日本にも少なからず利上げの圧力はかかるでしょう。
実際日本の金利を上げるために賃上げ、物価、少子化など多くの課題がありますが、
金融市場はシームレスに世界中とつながっております。どうしても利上げ圧力は避けられません。
メガバンクは強大な資本金により早くから海外事業を進めておりました。今後は外貨収益はさらに伸びていくことでしょう。
さらにフィンテック・IoT事業をまるごとM&Aできる留保金もたんまりあります。
もちろんメガバンクの旧体制ではリスクを過度にとることはできませんが、ここから変わらざるを得ない状況になれば資本面で強みのあるメガバンクの成長余地はまだまだあります。
就活生にとって企業選びで大事になるのは成長環境×福利厚生だと思います。
メガバンクであれば福利厚生は十分満足できるものでしょう。
私が考える成長環境とは、とにかく知識のシャワーをとことん浴びられる環境だと思います。「早い年次からリーダーや管理職を経験できる」と謳うベンチャー企業もありますが、今後サラリーマン人生を送っていくつもりであれば、若いうちは身体全身で知識のシャワーを浴びることが将来の成長に大きく関わってくると思います。
昨今、就活生では空前の「自己実現欲求ブーム」が到来しております。
リクルートで働いているとき、多くの新卒生の方とお話しましたが、みな口をそろえてマズローの段階欲求説を例に将来の夢を語ります。
リアルに10年はえーよ、と思いました。
メガバンクでは金融、税金の知識や社会の仕組み、法人同士のやり取りなど学べることは無限です。
ただ、銀行ならではのしがらみもあるでしょう。
しかし、得られる経験は無限大です。何をやりたいかは自分次第ですが、自分に何ができるかは案外他人のほうがわかっています。学生は環境だけ間違えないように将来を決めましょう。
結論
じり貧の中小銀行はあかんけど、メガバンクは案外ねらい目かもっ!?