この記事は主に、
サラリーマンとして平日昼間は働きながら、
老後のことも考えて株式投資について勉強しようという方に向けた記事です。
株営業はあまり得意ではなかった元証券マン目線から、現代サラリーマンの株式投資との向き合い方について記載します。
是非ご参考ください。
簡単に株式についておさらい
株式とは、個人・法人がお金を調達する手段として発行するものです。
お金の調達方法は色々ありますが、大規模な資金調達を行うための方法として株式が用いられます。
株式を発行して資金調達をする最大のメリットは、調達したお金を返さなくてもいいという点です。
銀行からお金を借りれば勿論返さなければなりません。
債券を発行しても満期には債券保有者にお金を返さなければなりません。
株式は、東京証券取引所に上場されているものであれば、証券会社を通じて簡単に売買することができます。
詳しいことは省きますが、取引所に上場されていない株(未上場株)の話はたいてい詐欺なので、投資は危険です。
株式は証券会社に口座を作ることで好きな株式銘柄を好きな価格で売買することができます。
好きな価格といっても、自分が欲しい価格で売ってくれる人がいなければ売買は成立しません。
株価は需給等によって決まります。売りたい人よりも買いたい人の方が多ければ株価は上がります。
- 一般口座(自分で確定申告を行い、税を納める)
- 特定口座(自分に代わり証券会社が税を計算し納めてくれる)
- NISA口座(非課税口座、運用益が課税されない口座)
NISA口座に関しては、以下の記事を参照ください。
大抵の人が特定口座とNISA口座を作ります。
株式投資によって得られる利益は2種類です。
年に1~2回、保有している株式会社からもらえる配当(インカムゲイン)と
買った値段より売った値段の方が高い場合に得られるキャピタルゲインです。
サラリーマンの株式投資だと、インカムゲイン(配当)狙いの投資をおすすめします。
配当を出さない企業もあります。それは儲かっていないからという理由だけではなく、事業で儲かったお金を次の事業のための設備投資に回すことで更なる利益の獲得を狙った事業的な戦略をとっている会社もあります。
東証一部上場企業の平均配当利回りは凡そ2%前後となっています。
サラリーマン会社員に向けた株式投資との付き合い方
ここからが本題です。
今後サラリーマンとして生きていく方、今後の方向性が決まっていない方は、株式投資ではなく自己投資をするべきです。
言い換えるなら、自分株式会社へ投資をしてください。株式投資は言うなれば他社投資です。
『自分』という資源、リソースを十分に活用しましょう。遠回りに見えるかもしれませんが、株式投資をするよりよっぽど簡単に、手っ取り早く結果がでます。
簡単に儲かる株式投資はありません。
それなりの労力とコストをかけて勉強し、経験を積み重ねて利益が出るものです。
現代において、自己投資をするということは、スキルを上げて給与を上げるだけではありません。
人生はRPGです。
自分という主人公をレベルアップしていくこと、時には転職することも給与を上げるのには効果的です。
職業は掛け算です。
「戦士」×「魔法使い」が「魔法剣士」となるように、自分と向き合いレベルアップのために自己投資を行いましょう。
それでも株式投資をやりたいなら
株式投資よりも自己投資をすべきだと上述しましたが、株式投資の勉強をすることでスキルアップ、レベルアップすることはできます。
株価は市場の体温です。
景気の動向を見据える力、企業の業績を読み込む力などサラリーマンの基礎力向上につながります。
特に、企業の財務状況を理解し、投資判断ができるようになることをおすすめします。上場企業は開示義務があり、簿記で身に着けた知識を株式投資の視点でアウトプットできます。
そのためにまずは自己研鑽として「簿記2級」を受験してみるのはいかがでしょうか。
仕分けのスペシャリストになる必要はありませんが、会社を俯瞰的にみるために数字を読み込める能力は必要不可欠です。
具体的な株式投資をするのであれば2つの方法があります。
・短期で大きな利益を狙うキャピタルトレード
・配当収益を積み重ねるインカムトレード
デイトレーダーのように相場に張り付いて日に何度もトレードするようなやり方はビジネスマンとして生きていくのなら必要ありません。
株式投資におすすめの口座開設先の証券会社
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私は基本的なトレードをネット証券で行い、積立投信やIPOなどは対面証券を使っています。独身のサラリーマンであれば、新卒の女性を担当につけてもらってごにょごにょごにょ。