AIに人間が支配される日はやってくるのでしょうか。
この記事で述べるAI関連ファンドはAIが運用判断を行うものではなく、AI関連株式に投資するものを指します。
AIが自ら判断を下し投資を行うAIファンド投資信託の比較はこちら
テーマ型ファンドが売れる理由
営業マン目線で見た時、テーマ株ファンドはかなり売りやすい商品です。
少し私が営業マン時代の話をします。
野村證券では数多くの金融商品を扱っていますが、私がお客様と話をするときに脳みそに描いていた図がこちらです。
個人的に一番売りやすかったのは生命保険です。
当時の上司から「そのまま外資系保険会社にでも転職する気か?」と言われたこともあるくらい保険営業に没頭していた時期もありました。
生命保険は不安を解消する商品であり、基本的には元本割れすることはありません。外貨建てであってもそこまで長期にわたり円高になるイメージを持つ顧客も少ないのであまり気になりませんでした。
ハードルがあるとすれば、商品性の理解を頂くこと、そして「不急」の壁を突破することでした。
保険商品の営業では、顧客の不安を顕在化、言語化させ、そこに対する対処策を一緒に考えるというスタンスで臨んできました。
逆に、株式やリスク型投資信託の販売は、顧客の射幸心を煽ります。
夢を持たせ、期待させるためのストーリーテラーとなるのが営業マンです。
威力を持つストーリーは、簡単で驚異的なものがいいです。
「AI」「人工知能」「深層学習」など自分が理解できる範囲を超えた話であれば「脅威」「期待」を与えることができます。
漫画で例えると、めちゃくちゃ強い敵が自分の味方となって戦ってくれる時の高揚感でしょうか。「不安」や「恐れ」はそれ自身が味方になると驚異的な信頼感となります。
営業マンにとってストーリーを作りやすいというのがテーマ型ファンドの売れる要因の一部だと思います。
実際、対面証券では信頼関係が作れていると以下のようになります。
俺「●●さん、AIどうっすか?」
客「いいねー!」
俺「了解っす!とりあえず500万買っときますね。」
客「ところで、どのファンド?」
AI関連ファンド比較
AI関連ファンド株式投資ファンドには代表的なものが数種類あります。
- 野村グローバルAI関連(野村AM)
- グローバルAI(三井住友DSAM)
- ニッセイAI関連株式ファンド 「AI革命」
グローバルAIはAIファンドの中では先駆者であり、残高も2000億円を突破しスマッシュヒットしています。
二番煎じで参加していった野村グローバルAIも流石の営業力で残高を伸ばしています。実際、この商品が販売された時、私は野村マンでしたが( ^ω^)・・・「二番煎じにも程がある」と思っていました。
こんなことをするから日本にはバカみたいな数の投資信託が乱立しているのでしょう。
トータルリターン1年の比較をしてみます。【2019年12月5日現在】
2019年はじめの日経平均19000円⇒現在2019年12月23500円=約20%なので、AI関連株の圧倒的成長を享受できているわけではないようです。。今後どれだけAI分野が広がっていくか楽しみに見守りましょう。
おすすめのAI関連ファンドは?
各社の組み入れ上位銘柄を見ていきます。
野村グローバルAI関連(野村AM)組み入れ上位10
グローバルAI組み入れ上位10
ニッセイAI関連株式ファンド「AI革命」組み入れ上位10
野村とニッセイのものは大型銘柄が多く組み入れられているようです。相対的に三井住友AMは小~中銘柄が多いおようなので、現在のリスクオン相場で株式が大きく上昇する局面では、三井住友AMのグローバルAIファンドが最も高いリターンを出しているのではないでしょうか。個人的には、大きなリターンを求めて購入する株式ファンドなので、こちらのグローバルAIファンドを購入したいと思います。