皆さんこんにちは。
米ドルを含め外貨投資を考える人多いですよね。
なぜでしょう?
外貨投資のメリットには様々なメリットがあります。
- 日本よりも高金利(の国がほとんど)
- 為替差益が狙える(差損が発生する場合もある)
- 投資している国のニュースに敏感になる
デメリットは為替手数料がかかることや元本割リスクがあることでしょうか。
この記事では、野村證券での営業マン時代に、多く外貨建て商品を販売し、自分でも世界各国へ通過分散しながら投資を行っている私が、【米ドルに投資するための最善の手段】をご紹介します。
各投資家の投資環境によって最善の方法は違いますので、自分に合った米ドル投資のためのご参考にしていただければと思います。
外貨投資の必要性
外貨投資をしようと思う理由は人それぞれだと思いますが、よくある外貨投資を勧める営業トークをまとめました。
- 日本の財政は破綻します。国の借金は1年間の歳入の2倍です。国民一人当たり800万円の借金があります。だから海外資産を持つべきです!
- 安倍内閣、黒田日銀総裁はインフレを起こそうとしています。インフレがくれば円安になり貨幣価値が下がります、インフレに強い資産を持つべきです!
- 税金対策になりますよ!金利の高い外貨建て保険に加入しましょう!
よく分からず勉強しないうちに変な投資に手を出すことは危険ですが、投資というのはお勉強代や痛みを伴いながら学んでいくものです。
私の周りにいる人間をみていると、優れた人や年収が高い人ほど “まずはやってみる” という人が多いです。
成功者の特徴として「多くの失敗をする」「失敗した際のリスク管理が適切」の2点があります。
つまりこれは、成功者は小さな失敗を積み重ね大きく成功するといえます。
投資にも同じことが言えます。
後述しますが、外貨投資は気軽に1万円程度から始めることができます。
時には「とりあえずやってみながら勉強するか」という気持ちで始めてみるのはいかがでしょうか。
どうやって外貨投資を行うの?
インターネットの発達により個人投資家は簡単に国外の資産へ投資することができるようになりました。
仮想通貨・暗号資産が世界の決済インフラになることで更なる変化が起きるかしれません。
「有事の円買い」が起きるのには様々な理由があります。
しかし、10年より長いスパンでみると日本円は安くなっていく(円安になる)と考える人も多くいるのではないでしょうか。
外貨投資の方法を比較
個人投資家が行う外貨投資の方法を比較してみました。
外貨預金 | FX(証拠金取引) | MMF | 外国債券 (楽天証券の場合) | 外貨建て保険 | |
必要資金 | 110万円 | 4400円~ | 1万円 | 100USドル | 100USドル~ |
為替手数料 | 1円(100銭) | 0.3銭~ | 25銭~50銭 | 25銭 | 50銭程度 |
為替益 | 円安時のみ | 円安でも円高でもチャンス | 円安時のみ | 円安時のみ | 円安時のみ |
金利の受払 | 満期時に受取 | 毎営業日 (スワップポイント) | 分配金は毎日計算、毎月最終日に再投資 | 年に数回決められた日に受取 | 毎月 |
特徴 | メリットなし | 知識が必要 | お手軽 NISA使えない | 債券投資の知識が必要 | 短期投資には向かない |
外貨預金にメリットなし!
外貨預金は為替手数料も高く、必要資金も多いためメリットはほぼありません。
しいて言えばみんな大好き銀行さんでお手軽に外貨投資ができる、という心理的ハードルの低さでしょうか?
投資をするのに少し勉強をすれば外貨預金は不要だと気付くでしょう。
外貨預金を外貨のまま引き出して、旅行などに使えるという意見もありますが、為替手数料の最も安いFXを口座を用いて両替もできるのであまりメリットには感じません。
国内FX会社は圧倒的に為替手数料が安い!
国内のFX会社は為替手数料が安く、必要資金も少なくてすむため手軽に外貨投資をすることができます。
FX会社によっては1000通貨単位で米ドルへ投資することもできるので、5千円~から投資を行うこともできます。
簡単になぜFX会社の為替手数料が安いかを説明すると、FX会社は為替手数料以外のところで利益を上げているから!です。
しかし、簡単に始められるFXには注意が必要です。
FXは1年間投資を続けられる人が5割未満ともいわれるほど、退場者の多い投資方法です。
証拠金取引を行うFXでは、ほかの投資に比べて大きなレバレッジをかけることができます。
ハイリスク投資⇒大きく負ける⇒退場
せっかくFXを始めた人も適切なレバレッジ管理ができなければせっかく始めた外貨投資で大きく損をしてしまいます。
参考:レバレッジの適切な管理、負ける投資家心理について
投資初心者は外貨建てMMFがおすすめ!
私は初めて米ドルへ投資したいと思う方には「米ドルMMF」をお勧めしています。
MMFとは「マネー・マーケット・ファンド」というもので、
簡単にいうと、限りなく低リスクの米ドル建て金融資産に投資する投資信託のことです。
デメリットは、購入後1か月は解約ができないということです。
マイナス金利の煽りを受けて、日本円建てとユーロ建てのMMFは現在各社設定を停止していますが、以前は銀行の定期より金利が高く解約も容易なため日本円建てMMFは銀行の定期預金代わりに使う人も多くいました。
MMFは投資信託なので、証券会社で購入できます。
証券会社では口座(証券口座)を開設した後は入金しMMFを購入するだけです。
対面の証券会社であれば電話か直接申し出れば簡単に購入できます。買い付け手数料はかかりません。
ただし、投資信託だからといってNISAは使用不可なのでご注意ください。
証券会社の口座開設についてはこちらから
円安、円高の両局面で利益を狙えるのはFXだけ!
FXの特徴として、円安・円高の両局面で利益を狙えるという点があります。
これは、投資だけではなく投機的な運用も可能ということです。
リスクコントロールや投資に対する知識など必要になります。
是非下記記事もご参考ください。
FX会社で外貨両替もできる
皆さんは海外旅行にいく際、どこで両替を行うでしょうか。
私はいつも出発前に空港で両替を行っていましたが、街の両替屋さん(大黒屋など)で両替される方もいるでしょう。
実は、FXで購入した外貨を空港で受け取れるということをご存知でしたか?
米ドル長期投資で寝かせていたお金も米ドルのまま受け取りができるのは非常に便利です。
銀行や大黒屋で両替するよりも安い手数料で交換できるのも魅力です。
ただし、FX口座の開設~入金~両替は早くとも1週間程度の時間が必要なので、急な両替には対応できません。
なお、全てのFX会社で対応しているわけではないのでご注意ください。
両替可能なおすすめFX会社
債券投資はけっこうメリットが大きい!
外貨建て債券投資には為替や外貨の知識のほかに、債券投資の知識が必要です。
為替変動リスクのほかに、信用リスク、流動性リスクなどがあり、「金利が下がれば債券価格が上がる」程度の知識がない方はまだ投資しない方が無難です。
何事もそうですが、知識を増やせば選択肢も増える、ということですね。
詳しくは債券投資の記事をご参照ください。参考:債券投資のすゝめ
参照:債券投資を使って行う個人向け元本確保型運用
外貨建て保険の有用性
「保険」に対しては、ネガティブなイメージを持っている方も少なくないのでは?
- 仕組みが複雑でわかりづらい
- 手数料が高そう
- 元本割れしそうで怖い
実際、保険の仕組みや税制は複雑で、理解できている人のほうが少ないと思います。
私がお勧めする保険の活用方法は、
国が定めるルールに沿った安全なリターンを目指す方法です。
具体的には、税控除を受けられる分だけ保険に加入し、毎年安定的に還付を受け続けるという方法です。
詳しくはこちらの記事に書きました。
為替リスクを避けたい人向けに円建ての保険をご紹介していますが、私は長期目線での投資を考えて保険加入していますので、外貨建て保険に加入しています。
詳しくは、私の投資運用状況をご覧ください。
まとめ
他にも米ドル投資への方法は様々ありますが、私がお勧めする米ドル投資は以下のようになります。
●手軽に米ドル投資なら
⇒米ドルMMF
投資初心者の方であれば、外貨預金と比較して安い手数料、かつ流動性の高さから投資初心者には米ドルMMFをお勧めします。
ただし、為替手数料だけを見ればFXが圧倒的に安いので、積極的に投資をしたい方はFXのほうをお勧めしています。
FXは不招請勧誘といって金融機関に勤める営業マンは積極的に提案できない投資手段です。それだけリスクが高いものなので十分にご注意ください。
●長期保有で米ドル投資なら
⇒米ドル建て生命保険
若手サラリーマンであれば、税控除制度を使った外貨建て生命保険をお勧めしています。
私自身も保険を外貨建てで行い、全体のポートフォリオを考えながら運用を行っています。