元本保証で高利回り運用を狙おう!【投資信託】

ローリスク・ハイリターンなんて、そんなうまい話はない!というのが結論です。

元本保証と元本確保の違い

私が証券マン時代、よくお客様に言われました。

「ローリスクハイリターンの商品を持ってこい」と。

心の底からお客様の幸せを願う私は、必死になってローリスクハイリターンの商品を探しました。

もちろんありません。

リスクとリターンの関係を見てみましょう。

元本を守りながら高利回りを得られる商品はありません!
リスクテイカーにならなければリターンは得られない、これは不変の事実です。
国内株式の期待リターンは概ね5~7%、振れ幅(標準偏差)は15%程度、その程度のイメージを持っておくことで投資商品を買う時の目安にしましょう!

ただし、リターンや標準偏差はデータをどの期間で切るかなどで数値が変化します。
あくまでも参考資料程度に留めるのが良いでしょう。

以下に、直近20年の日経平均の「年間騰落率」などを記載します。

概ね期待リターン5%、標準偏差15%くらいっぽい数値が並んでいるのではないでしょうか?
2000年から18年間で40%以上の騰落率を記録した年も3度あります。ご参考ください。数値に間違いがあればお知らせいただけると幸いです。

元本保証とは?

元本保証とは、「いつどのようなタイミング」で中途換金を行っても、元本にあたる当初投じたお金が払い戻される保証が付与されていることを意味します。
普通預金や個人向け国債が元本保証の金融商品に該当します。

ただし、注意しなければならないのがインフレです。

「インフレ>金利」状態の場合、実質的にお金の価値は低下します。
例えば、今日100円で買える商品が、1年後120万円に値上がりしていた場合、今日の100円は1年後において価値が下落していると考えられます。
商品が値上がりしていれば、自然と企業の売上は上昇します。よって株価が上がりやすくなっているので、預金よりもリスク商品(エクイティ)にお金が流れやすくなります。

元本確保とは?

投資信託や保険で活用されることが多いです。

元本は保証しませんが、元本が毀損しないように運用する、というものです。
イメージしやすいものとしては、債券投資が挙げられます。
償還日まで保有すれば、発行体が倒産しない限り元本が返還されます。

投資信託でも、仕組みを工夫して元本確保型のものがあります。以下をご覧ください。

この例は、10億円の出資を集めて10年後の元本確保を狙うための仕組みです。
10億円の出資金のうち、9億円で年率1.2%の債券を買います。9億円を年率1.2%で運用すると、10年後には単利で考えても9億+(9億×1.2%×10年)=10億800万円になります。
オレンジ部分の1億円で運用した成果が出資者に還元されるので、元本を確保しながら運用リターンを狙うことができます。

元本確保型の投資について

元本確保型の金融商品はいくつかありますが、低金利下における運用手法としては適していません。
債券部分で元本確保を狙うような仕組みが多く、低金利の時代では、運用資産効率が悪いため思ったようにリターンが狙えません。

リスクを取るべきでない資産であれば、債券投資から始めてはいかがでしょうか?

おすすめ投資信託

上記は、私のiDeCoの資産内訳ですが、中でもおすすめの投資信託は外国不動産投資信託です!

日本の低金利は当分終わりそうにありません。
為替リスクは受けますが、長期投資として資産を持つ場合外貨を持つことでの受け取れる金利分も大きな福利効果を生み出します。
また、不動産投資信託は元本リスクはあるものの安定的な収益が見込めます。
個人では買えないような大型の不動産投資も行えます。例えば、東京タワーや六本木ヒルズなど今後も観光客など恒常的に見込める場所の家賃収入をファンドなら受け取ることができます。
もちろん、リーマンショックのような大規模な金融危機時には不動産投資信託も売りが出るため基準価格は下落します。しかし、不動産などの現物が存在するものは経済が落ち着きを取り戻したとき自然と戻ってくるものです。

投資信託買うならGMOクリック証券

(補足)2018年登場「GS社債ファンド」の評判は?

2018年大きく話題になった商品に「「ゴールドマン・サックス社債/国際分散投資戦略ファンド2018ー00」」があります。

この商品は、元本確保型ファンドとして新発モノで数百億円を集めることができました。

上記に記載した仕組みを使っています。期間も10年の単位型(途中売却で損失の可能性あり)です。

この運用には弱点があります

運用スタート初期に運用可能部分が損失を出した場合、その後は大きなリスクを取ることができなくなり、株価が上昇してもリターンに乗れないということです。
つまり、最初につまづけば10年間塩漬け状態です。

http://www.am-one.co.jp/fund/summary/311800/

ここからが勝負ですね!

ちなみに、私なら年率期待リターン2~3%の程度のファンドに10年間も投資は

絶対にしません!