保険で貯蓄をしてはいけない、というのは嘘か真か【答えは嘘】

皆さんは「保険」に対し、どのようなイメージをお持ちでしょうか?

高い、無駄、見直し、勧誘などネガティブなイメージをお持ちの方も少なくないと思います。

どんな営業マンにとっても、お客様の3つの「不」を取り除くことは大切です。保険営業はお客様の「不」が最も強い商品の一つではないでしょうか?
「不安」「不信」「不満」そこに「不急」の4つの不を乗り越えてようやく契約に至る商品が保険です。ただこれは、販売側からの目線の話です。

では、実際に個人投資家、一般の家庭にとって「保険」の必要性はどこにあるのでしょうか。

今回の記事は、世の中にあふれている保険のネガティブに対して意見していきたいと思います。

結論を申し上げると、保険は使い方によっては個人家庭の大きな財政の味方になってくれると思います。

保険で貯蓄をしてはいけない4つの理由

保険商品の批判には主に以下の4つが挙げられます。

  1. 低金利を固定してしまう。
  2. 破綻したら元本割れ。
  3. 余分なコスト負担。
  4. 融通性を失う。

1. 低金利を固定してしまう。
これは円建ての保険の話をしていますね。これから世界は上昇金利時代に突入します。金利が本格的に上がる相場がくれば、外貨であっても今の金利で固定するのは惜しい気がしますが、米ドル豪ドルともに2~3パーセントほどで積立できれば合格ではないでしょうか。

ここで問題なのは為替リスクですね。積立保険であれば、ドルコスト平均法と同じようにコストを下げることができます。そもそも貯蓄とは、長期間かけて財を積み立てることをいいます。金利の高い通貨で為替リスクを時間分散させる投資は適しているのではないでしょうか。

さらに、終身保険や年金保険であれば貯蓄性のある保険の特性だけでなく所得税住民税の控除を受けることができます。この控除メリットは、下記に記載しております。

2. 破綻したら元本割れ。
たしかに破たんしないとは言いません。

破たんすると仰る方はリーマンショックの教訓を世界の優秀な金融マンたちが活かさないと思っているのでしょうか?
なんのためにソルベンシーマージン比率を公表するようにしたのか?
それほど不安なら日生よりも第一生命よりももっともっと財務力の強い外資保険に入っておきましょう。
身近な企業だから、と日系企業を選びたくなる気持ちは分かりますが、自分が備えたいリスクに合わせた選択が必要です。

3. 余分なコスト負担。
余分なコストを払ってしまうのは、自分の勉強や知識が足りないからです。
必要なコストを払うことで、プロにかわって運用してもらっている、とも考えられます。支払うべきコストはあります。

4. 融通性を失う。
これはその通りです。しかし、貯蓄というのはあえて融通性、つまり流動性をなくす(解約できないようにする)ことで貯まっていくものだと思っています。

保険で貯蓄すべき大きな理由

保険には様々な種類があり特徴も違うので、全ての人に対して最も有効だという商品はありません。
自身の環境や意向に合った商品を見つけることが大切です。

ここでは、「貯蓄性」のある「保険商品」の意義についてお話します。

なぜ保険で貯蓄する必要があるのか?

「収入」-「貯蓄」の形を作ることができます。 

自然とお金が貯まる人もいればそうでない人もいます。
多くの人は後者ではないでしょうか?私は借金してでも遊ぶタイプです。

本気で将来に備えた貯蓄を考えるのであれば、お金が貯まる環境を作らなければなりません。
給与が振り込まれてから自分の財布にお金が入る前に貯蓄に回してしまうことが大切です。

お金が貯まらないのは「あれば使う」からです。

収入ー支出=貯蓄 となっている人は
収入-貯蓄=支出 の形を作りましょう!

会社で財形貯蓄制度がある方は給与天引きで積み立てもお勧めします!

保険で貯蓄するメリットは?

税控除を受けられることで実質利回りを高められます。
こちらに関しては詳しく以下の記事に記載しましたので、よければ参照ください。

記事:生命保険料控除をつかった投資について

どのような人がどれくらいの金額の保険に入るべきなのか?

個人的に掛け捨ての保険はお勧めしません。

掛け捨てをお勧めするのは、自分の死ぬタイミングが分かっている人、または死が目の前に迫っている人です。保険のデメリットである流動性の低さを理解したうえで、長期のヴィジョンを立てましょう!

●会社員として働き、独身であれば60歳を目途に500万円~1000万円を保険で貯めるのはどうでしょうか。
ただし、今後のライフステージの変化を考えなければなりません。手取り収入の5%以下で大丈夫だと思います。

手取り25万円の方だと、月々12500円。
12500円×12カ月×30年×金利=どこの国の通貨で運用するかにもよりますが、30年間運用できれば約500万円程度の保険貯金ができます。
更に、生命保険控除があるので、毎年還付金を受けることができます。

●扶養すべき相手がいる会社員であれば、子供の成長段階に合わせて柔軟に対応できるようにしておく必要があります。円建で短期、いつ解約しても元本割れなしという保険もありますので、興味がある方は以下の記事を参照ください。

子供がいる方は学資保険なども併用すると思うので、一旦プロの保険屋さんに相談されるのもいいかと思います。

私は、特に買う気もないのに定期的に不動産仲介エージェント(野村不動産)と面談をし、転職する気もないのに定期的に転職エージェント(リクルート)と面談をします。

それは、生の情報を収集することで自分の知見を広げたいからです。
もちろん購入の際はそのエージェントを使いますし、転職する時はリクルートを使います。(義は欠かない)

強引な提案をどうしても断れない、という方にはお勧めしませんが、個人でサービスを受ける時に即決することはありません。
必ず家に持ち帰り、頂いた情報を分析し冷静に判断しましょう!